BESTYをザワつかせた小説 | まみさんのひとり遊び

BESTYをザワつかせた小説

他界隈に比べて(と言うほど他を知っているわけではありませんが)BE:FIRSTファンて、過保護すぎたりモンペぎみな方が目につく気がする今日この頃です。


今回は、一部の正義感溢れる方たちに「便乗商法」呼ばわりされてしまった小説について取り上げます。


 

塚田浩司さんの『コイのレシピ』です。


登場人物の名前の一部が、BE:FIRSTメンバーを含む有名人にちなんだものであること。

著者がザストに感銘を受けたことを明言しており、取材時にBMSGパーカーを着用。SKY-HIに献本したい、重版が実現したら帯を書いてもらいたいと語った。(帯についてはわたしとのやり取りが起因しています...w)



これらをもとにネット上では、
ザスト民の活躍が嬉しい!派と
BESTYに宣伝してもらおうと便乗してるんじゃないの?と懐疑的派の二大勢力が存在しています。
わたしはわりと嬉しい派です。

二次創作が本になったみたいな作品だけど権利関係どないやねん!とお怒りぎみの方もいらしたので、こういうお仕事にも関わった経験から少し補足しますね。

商業出版されるものは一般的に、出典の有無を確認したり、誤った情報がないか等、権利関係も含めチェックをしてから発行します(校閲)。

お怒りの投稿を見た時は、音楽活動もされている方が代表の出版社だしと、(やるべき事はやっているはずと)安心しすぎたかな?と少しモヤッとしました。
でも今は、内容も見た上で大きな問題があるようには感じていません。

ちなみに小説や漫画の登場人物で、実在の人物に由来する名前や似せた描写は多くあります。想起させる人物に不利益を与えるような内容であった場合は訴訟にもなりえます。
雑な会社だと諸々手を抜くこともありますが、トラブルを避けるため、事前に校閲をかけるのが基本なのです。

そしてこの作品が受賞したコンテストの募集時期が2021年4月~10月です。

執筆の時点で今の爆発的人気をどこまで想像できたでしょうか。それこそ小説以上のドラマが今まさに起きています。
当時そこまで狙っていたのだとしたら逆にすごいことです。むしろ先見の明があったわけだし、便乗上等だと思いました。

今回のような声が上がるのは人気があるからこそだと思うけど、作品を読まずに間違った情報で怒っている方もいて残念な気持ちになりました。
疑問を感じたとして、質問を投げかけたのならともかく、いきなり断罪ぎみに絡んでいくのは怖いです。ネットあるあるですけど。

推しを守るという大義名分のもとに、好ましくない相手に対してすぐ攻撃的になるのは感心できません。

作品と著者に対してのわたしの感想は、ザストを見て自分もチャレンジしたくなったんだね!(・∀・)て感じです。

ご自身についても、家業と小説家どちらも頑張っているのは「全ての才能において諦めない」リョウキにも重なりました。

この界隈、毎日どこかで誰かが何かに怒ってザワついていて、小学校のPTAみたいだな...

一方で、売名じゃん?て言いたくなる気持ちも分かります。
BESTYやSKY-HIというキーワードを自分から出しすぎだとか。呼びかけ方がバズりを狙ってように感じるとか。モヤモヤするポイントはあります。

既に知名度のある作家が同じことをした場合は「〇〇さんもザスト民でBESTYなの?嬉しい!」となったでしょうが、実績のない新人作家ということもあり、売名に感じたのかもしれません。

でもそれはあくまで気持ちの問題です。

利用されてるみたいで気持ち悪いから嫌いです!ということと、〇〇権とか法律とか、読みかじった範囲の知識で主張することを一緒にするのは見ていて恥ずかしいです。(違法とか〇〇罪とか簡単に口にする方ほど認識に誤りがある...)
というか、批判してる人のほとんどは、そもそも作品を読まずに、誰かの断罪コメントに反応してるだけでは?

今回の件に限ったことではありません。
ネット上では、事実確認がないまま誤った情報を正しいと思い込んだ方が、攻撃的に発言するケースが少なからずあることが、とても怖いと思っています。

ペンは剣よりもと言いますが、使い方を間違えば言葉は狂気であり凶器です。
嫌いな相手にこそ愛を持って接する懐の深さを見せてやろうとは思いませんか?思えないかな?

ここがこういう理由で気になったんですが...〇〇さんはどのようにお考えですか?
と質問を投げかけるような流れだったら良かったな。というのがわたしの感想です。

余談ですが、昭和の名作、上條淳士の『TO-Y』には、まんま吉川晃司な人が出てきます(哀川陽司)。音楽業界を舞台にした漫画です。古い作品だし好みは分かれるだろうけど、80年代の勢いを感じる作品です。